【30歳から学ぶ菜根譚】前集001
前集 001
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道徳を棲守する者は、寂寞たること一時。
権勢に依阿する者は、凄涼たること万古。
達人は物外の物を観、身後の身を思う。
寧ろ一時の寂寞を受くるも、万古の凄涼を取るなかれ。
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用語pick up!
・棲守(せいしゅ)・・・
・寂寞(せきばく)・・・ものさびしく静まっていること。
・権勢(けんせい)・・・権力と(それに伴う)威勢。権力をにぎって勢力をはること。
・依阿(いあ)・・・
・凄涼(せいりょう)・・・ぞっとするほどもの寂しいさま。また、冷ややかなさま。
・万古(ばんこ)・・・遠い昔。また、遠い昔から現在まで。永遠。永久。千古。
・物外の物・・・世俗の価値を超えたもの。
・身後の身・・・死んでから後に残るもの
原文
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棲守道徳者、寂寞一時。
依阿権勢者、凄涼万古。
達人観物外之物、思身後之身。
寧受一時之寂寞、毋取万古之凄涼。
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書き下し文
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道徳を棲守(せいしゅ)する者は、寂寞(せきばく)たること一時。
権勢に依阿(いあ)する者は、凄涼(せいりょう)たること万古(ばんこ)。
達人は物外(ぶつがい)の物(もの)を観、身後の身を思う。
寧ろ(むし-ろ)一時の寂寞を受くるも、万古の凄涼を取るなかれ。
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